私たちは、創立当時から、既存の高機能素材だけに満足せず独自の素材開発を行ってきました。「自分たちが納得できるモノづくりを」という姿勢のもと、開発した素材は可能性のある限りさらに改良を重ね、その性能は日本だけでなく今や海外でも高い評価を得るに至っています。
アウトドア・フィールドにおいて、雨などによって中間着が濡れたり、自分の汗が放出されずに結露したりといった状況は、不快なだけでなく体温低下を招き、体力消耗にもつながります。それを防ぐために、アウターとして着用するウエアには、濡れを防いで蒸れを放出するという相反する機能が求められます。モンベルではゴアテックス®ファブリクスや独自に開発したブリーズドライテック™など、高性能な素材を用い快適な製品開発に取り組んでいます。

防水性
外部からの水分をシャットアウトする性能が「防水性」です。生地表面で水を弾く「撥水性」と混同されがちですが、「防水性」は水分を生地の裏側に通過させない性能のことで、たとえば濡れた場所に長時間座っていても浸水圧力に耐えて内部を濡らさないことを言います。防水性は表地から水圧を加えて、水が裏地に染み出した時点での高さを測定する「耐水圧(mm)]で表します。
透湿性
ウエア内の蒸れを放出する性能が「透湿性」です。主に水の分子より小さく水蒸気よりも大きいたくさんの孔(穴)が空いた膜を、表側の生地に貼り付けてその性能を実現しています。透湿性が高いほどウエア内の蒸れ感は少なく、アウトドア・アクティビティにおいても快適に行動できます。透湿性は生地が24時間に放出した水分量(g/m2/24hrs)で表します。
通気性
透湿性とは違い、ウエア内の空気(運動により過剰に発生した熱気)を放出する性能が「通気性」です。防水透湿素材に適度な通気性を付与することで、生地自体が換気機能を持ち、体温の上昇を押さえウエア内の蒸れを解消します。
強い水圧を加えても、生地の裏側に水を通過させない防水性に優れた生地です。透湿性は備えていないため、モンベルでは主に防水バッグに使用されていますが、構造的に高い通気性を確保することができるレインポンチョなどにも採用されています。
ワックスをかけた車に雨が降ると、水滴が丸まって車体を転がり落ちます。この水を弾く作用を撥水といい、正確には防水性とは異なる特性です。おもに、生地表面に加工を施すことで付与し、その性能は洗濯耐久性(撥水性がなくなるまでの洗濯回数)を基準に、一次撥水(洗濯1回)、普通撥水(洗濯3回程度)、超撥水(洗濯10回)、超耐久撥水(洗濯20~30回)、超々耐久撥水(洗濯50回以上)などに分類されます。
一般的に、糸を太くすれば生地の強度は高まります。しかしこの場合、重量が重くなり収納時にかさばってしまうことは否めません。モンベルでは、アウトドアウェアに必要とされる強度と軽量コンパクト性を備えるさまざまなシェル素材を独自に開発。ウェアの特性や使用用途に応じて使い分けています。
アウトドアウェアに求められる重要な要素の一つに耐久性があります。モンベルでは引き裂き強度や摩耗強度はもちろんのこと、肌触りのよさや速乾性、しなやかさにもこだわり、使用用途や着用する場面に応じて使い分けています。
吸水拡散性とは、汗などの水分を吸い上げて生地表面に拡散させて乾かす性能を指し、モンベルではこれをウイック性と呼んでいます。同じ水の量の水溜まりなら、空気に触れる表面積が大きい方がより早く乾くように、吸い上げた水分を生地表面に広く拡散させ、大気中に蒸散する手助けをします。また「ウイック性」は、コットンの持つ「親水性」(水を吸い取る性質)と混同しがちですが、繊維自体が水分を吸収するコットンに対し、ウイック性は繊維の隙間を伝って水分を外側へ汲み上げる毛細管現象を指します。

生地のつっぱりなどを抑えて運動性を向上させるためにも、伸縮性は欠かせない要素。主にポリウレタンを混紡することで付与されます。また糸そのものに捲縮性を持たせる加工(メカニカル・ストレッチ®)を施すことでも伸縮性を得ることができます。
フリースは、極細のポリエステル繊維をパイル地に編んで起毛させた素材です。細かく密集した繊維が安定した空気を多く蓄えられるため、軽量な上にふわふわと暖かいのが一番の特性です。また繊維自体の吸水率が低いため速乾性に優れ、柔らかく弾力性のある抜群の肌ざわりと伸縮性も備えています。
フリース製品を重ね着すると他の衣服にフリース繊維が付着することがあります。これは、製造段階で起毛面の毛先をカットして出る余分な屑が残っているもので、保温性が低下するなど機能性に影響するものではありません。
洗濯機で丸洗いすることができますが、乾燥機は低温でのみ使用できます。
フリースの起毛地は空気を多く蓄えており、火に近づくとフラッシュ燃焼を起こすことがあります。ご注意ください。
モンベルが中綿素材に用いているのは、大きく分けて天然素材であるダウンと合成繊維素材があります。ダウンの優れた保温性能は、フィルパワー(FP)という単位で計ることができ、たとえば標準的に高品質とされる550フィルパワーは1オンスのダウンが550立方インチに膨らむということを指します。また、合成繊維中綿素材の一番の特徴は、濡れに強く洗濯しても保温性能が衰えないということ。今やダウンにも劣らない保温性能を持ちます。
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