ホーム>オンラインショップ>新着情報>世界遺産・屋久島を歩こう! ―屋久島登山装備ガイド―

世界遺産・屋久島を歩こう! ―屋久島登山装備ガイド―

2018/3/30

多くの登山者の憧れの島・屋久島の旅。雨の多い屋久島を楽しめる最適な装備とともにご紹介。

1993年に日本で初めて世界遺産に登録された屋久島。
島の中に1,000~1,900m級の山々が連なり”洋上アルプス"とも呼ばれています。
みずみずしく苔むした森や、樹齢千年以上の屋久杉など、
屋久島の神秘的な自然の美しさは登山者を魅了してやみません。

屋久島の自然

イメージ画像

海岸から山頂に至るまで最大1,900mあまりの標高差があり、まるで海から突然山が現れたかのような屋久島の地形。この小さな島には、亜熱帯から冷温帯までの植生の垂直分布がみられ、日本の自然植生の縮図ともいわれています。その中に世界最大規模の照葉樹の原生林や、日本固有種でもある屋久杉の広大な自然林など、世界的にも希少な自然環境を有しており、世界自然遺産に登録されています。

気候について ―雨と気温に注意!

雨について

屋久島では年間約4,000mmの降水量があり、東京の2~3倍に達します。スコール的な「にわか雨」もありますので注意しましょう。梅雨になる6月は降雨が多くなります。7月以降は台風の影響を受けますが、太平洋高気圧圏内に入ると好天が続きます。9月以降は台風が接近していなければ、比較的安定した天候が続きます。

気温について

屋久島の年間平均気温は平地部で約19度ですが、山頂部では約8度まで下がります。標高約1,300mの縄文杉付近でも麓との気温差は8度近くあります。防寒装備が不十分だと、運動能力や判断力が低下し危険な状態に陥る低体温症を招きかねませんので注意が必要です。
※下図の平均気温は平野部の気温を参考に気温逓減率(100mで-0.6度)で算出した推定気温です。

台風・大雨対策

屋久島では、大雨による川の増水で登山道が遮断されることもあります。必ず天気予報を確認し、台風の通過など大雨が予想される場合には山行を中止することも必要です。エスケープルートや緊急避難用の山小屋の位置を確認しておきましょう。
◆最新の屋久島山岳情報の入手先:屋久島観光協会

イメージ画像

【気候条件による、気温や体感温度の変化について】
標高が100m上がる毎に気温は0.5~0.6度低くなり(気温逓減率)、風速が1m/s増すごとに体感温度は約1度ずつ低くなる(リンケ体感温度)と言われています。防寒着が不足すると、寒さでつらい思いをするだけでなく、低体温症になる恐れもあります。しっかりと防寒対策を行いましょう。

屋久島を歩こう!―主なトレッキングコース

①白谷雲水峡コース(太鼓岩往復)
「もののけの森」とも呼ばれる照葉樹林の苔むした美しい森が広がります。 初心者向けのコースです。
歩行時間:約4時間(日帰り) 
レベル:初級 体力:★☆☆☆☆

②縄文杉コース
荒川登山口から縄文杉(標高1,280m)を目指す、登山者に人気のコース。ハート型のシルエットで有名なウィルソン株も通ります。
歩行時間:約9時間(日帰り/1泊2日) 
レベル:初級 体力:★★★☆☆

③宮之浦岳縦走コース
淀川登山口から九州の最高峰・宮之浦岳(標高1,936m)・縄文杉を避難小屋を利用しながらつなぐ縦走コース。
歩行時間:約10時間(2泊3日) 
レベル:中級 体力:★★★★☆

イメージ画像

撮影場所:鹿児島県熊毛郡屋久島町 白谷雲水峡・ヤクスギランド・宮之浦岳(淀川登山口ルート)・大川の滝
出演:廣田勇介氏・四角友里氏

屋久島の雨に備えた装備のポイント

雨の多い屋久島ですが、それが屋久島の魅力でもあります。雨対策や防寒対策をして、楽しく快適に過ごしましょう。

透湿性に優れたレインウエアを着る

レインウエアは、絶対に忘れてはいけない最重要アイテムです。屋久島は湿気も高いため、防水性だけでなく透湿性に優れた素材を使った商品ががおすすめです。
稜線上は風も強く体感温度が低くなるため、ダウンなどの防寒具は常にザックに入れておきましょう。

突然の雨に備えるザックカバー、中も防水バッグで二重防水

突然の雨から荷物を守るザックカバーも重要です。大きすぎるとザックとカバーの隙間に水が溜まるので、ザックとサイズを合わせます。ザックカバー内臓モデルも多数あります。
モンベルでは、シームテープ処理を施した「アクアバリアサック」を内側に装着することで、優れた防水性を実現した新しいバックパックも登場しています。
ザックの中でも、着替えやカメラなど特に濡らしたくないものは防水バッグを使用すると、さらに安心です。

足元も防水素材で濡れを防止

足元も濡れると冷えや不快感につながるため、ゴアテックスなどの防水機能を備えた靴を使用しましょう。登山道は石段が多いため、濡れた石にも滑りにくい「トレールグルッパー」を採用した靴がおすすめです。
靴の中の濡れを防止するために、スパッツを使用することも効果的です。小石の進入や、パンツの裾の汚れも防ぐことができます。
さらに足元の防水を徹底したい場合、靴下の上からゴアテックスソックスを履いてもよいでしょう。

帽子と傘を使ってより快適に

レインウエアのフードを使用すると少々視界が狭くなってしまいます。そんな時に防水性のあるキャップ・ハットがおすすめです。フードに視界を遮られることなく、景色を楽しむことができます。
さらに、意外と活躍するのが傘です。風の少ない森の中を歩くことが多い屋久島では、さっと取り出して使える傘が、蒸れも少なく快適です。軽くて丈夫な折りたたみ傘は、収納性も抜群で下山後の観光などにも便利です。

屋久島登山に適した服装や装備

レインウエア

イメージ画像

一覧へ

レイン小物

イメージ画像

一覧へ

防寒着

イメージ画像

一覧へ

シャツ / Tシャツ

イメージ画像

一覧へ

パンツ / スカート/ タイツ

イメージ画像

一覧へ

アンダーウェア

イメージ画像

一覧へ

帽子

イメージ画像

一覧へ

バックパック

イメージ画像

一覧へ

フットウェア

イメージ画像

一覧へ

ポール / ヘッドランプ

イメージ画像

一覧へ

スリーピングバッグ / ツェルト

イメージ画像

一覧へ

トイレキット

イメージ画像

一覧へ

水筒/ハイドレーション

イメージ画像

一覧へ

あると便利な小物

イメージ画像

一覧へ

キッズ

イメージ画像

一覧へ

適切なレイヤリングで快適に

レイヤリングでウェアの機能を最大限発揮し、快適に屋久島を楽しみましょう。

イメージ画像

○アウターレイヤー(レインウェアやウインドシェルなど)
主に防水・防風を目的としたウエアで、雨・風・雪などから体を守ります。防水性や透湿性に優れた素材のアイテムを選びましょう。
○ミドルレイヤー(シャツやフリースウェアなど)
主に保温性の調節を行うためのウエアです。気象条件や運動量によってこまめに着脱するようにしましょう。
○ベースレイヤー(アンダーウェアなど)
素肌に着用するウェアで、汗を素早く吸収拡散することで汗冷えを防ぎ、肌を快適な状態に保つ役割があります。速乾性にすぐれた素材がおすすめです。
レイヤリングシステムについて詳しくみる

登山の注意点と対策

レベルに合わせた登山計画

体力とコース、スケジュールをきちんと把握し、余裕のある登山計画をすることが大切です。登山行程のイメージができると適切にペース配分できるのでバテの防止につながり、トラブル時にも冷静に対処することができます。給水ポイントやトイレの場所も確認しましょう。

体調管理

日常生活の疲れがたまっていたり、睡眠不足や体調不良の状態で登山をすると、厳しい自然環境下で深刻なトラブルに発展しかねません。山行を楽しむためにも、登山前の体調管理を徹底し、万全の状態でのぞみましょう。

低体温症

低体温症になると、運動能力や判断力の低下、重度の場合は危険な状態に陥ることもあります。低体温症は水濡れや防寒の不足で起こるので、雨具・防寒着は必ず持参すること。着替えもあると安心です。

登山届けの提出

滑落や道迷いなど、山中で救助が必要になった時、登山届が提出されていればある程度の行動範囲が特定できるため、救援捜索を的確に行うことができます。
●登山届入手先及び提出先
屋久島警察署 住所:屋久島町安房304-42、TEL:0997-46-2110
屋久島町役場宮之浦支所 住所:屋久島町宮之浦1593、TEL:0997-42-0100
屋久島町役場尾之間支所 住所:屋久島町尾之間157、TEL:0997-47-2111  
その他 島内の交番/空港/港/各観光案内所/船内/屋久島世界遺産 センター/屋久島観光環境文化村センター/淀川登山口/荒川三叉路 /荒川登山口/白谷雲水峡登山口/民宿など宿泊施設

屋久島の美しい自然を守るために

屋久島では、登山者の増加による自然環境への影響が懸念されています。特にトイレのし尿の処理は人力で搬出を行っており、多額の費用がかかっています。登山者の方は、これらの費用を賄うための募金にご理解、ご協力をお願いします。
屋久島山岳部保全利用協議会ホームページ
協力金額: 基本額(日帰り入山の場合):1,000円 / 山中で宿泊予定の入山の場合:2,000円
納入場所: 荒川登山口、淀川登山口、ヤクスギランド、白谷雲水峡入口、屋久杉自然館、屋久島環境文化村センター、屋久島環境協会、宮之浦港、屋久島町役場の各窓口など

携帯トイレの利用について

イメージ画像

屋久島では環境を守るため、避難小屋の周辺には携帯トイレ用ブースが設置されており、登山口には使用済み携帯トイレの回収を行っている場所もあります。
モンベルでも、携帯トイレや機密性に優れたゴミ用のバッグを販売しています。長時間山へ入るときは携帯トイレを持参しましょう。

◆携帯トイレ設置場所の情報:屋久島世界遺産センター(環境省)

【参考商品】
O.D.トイレキット
O.D.ロールペーパーキット
O.D.ガベッジバッグ 4L


山岳雑誌『岳人』2016年11月号【日本の山(5) 屋久島】

山岳雑誌『岳人』は毎号ひとつのテーマを深く掘り下げ、山の魅力や楽しさ、自然や文化などを、分かりやすくお伝えします。

2016年11月号の特集は「屋久島」。
森羅万象がぎゅっと凝縮されたままの島。
世界遺産になっても、訪問客が増えても減っても、太古から変わることのない屋久島に憧れ、思いを寄せる特集です。
詳細はこちら

フレンドアイランド 屋久島


モンベルクラブ会員さまがさまざまな特典を受けられる「フレンドエリア」。2017年2月より、「屋久島」がフレンドアイランドとして登録されています。 エリア内にあるフレンドショップで、モンベルクラブ会員優待サービスが受けられます。屋久島の自然をより深く、より安全に楽しむための山岳ガイドショップもたくさん登録されています。屋久島へお出かけの際にぜひご利用ください。
エリアの詳細・フレンドショップ一覧へ

イメージ画像

太古からの自然と、そこで暮らす人々の文化をエコツーリズムで体感できる島
鹿児島県本土から南へ約60kmの洋上に位置し、日本百名山「宮之浦岳」が中央にそびえ、2,000mに近い山々があるため亜熱帯から亜寒帯の植物郡を見ることができる島。世界自然遺産・ラムサール条約・ユネスコエコパークに同時登録されている日本で唯一の地域です。

イメージ画像

神秘の巨木、縄文杉に会いにいこう!
【おすすめのコース】屋久島のシンボルである縄文杉を目指すコース。荒川登山口から約8kmのトロッコ道を歩き、約3kmの登山道を登ります。道中、中から見上げるとハート型の空が見えるウィルソン株や仁王杉、大王杉、夫婦杉などの屋久杉が見られます。

イメージ画像

屋久島の豊かな森が育む美しい滝・川・海でのアクティビティで心を癒やそう!
沢登り、キャニオニング、カヌー・カヤック、 SUP、シュノーケリング、ダイビング、釣りと、屋久島の絶景を満喫しながら遊べるスポーツが満載。エコツアーガイドと一緒なら初めてでも安心。

イメージ画像

世界有数のアカウミガメ産卵地 永田いなか浜
ラムサール条約湿地に登録されている永田いなか浜では、永田ウミガメ連絡協議会によるうみがめ産卵の観察会を行っています。 期間:5/1~7/31 ※観察会では事前にレクチャーを受ける為の予約が必要です。 【永田ウミガメ連絡協議会】TEL:0997-45-2280

M.O.C.(モンベル・アウトドア・チャレンジ)で行く屋久島トレッキングツアー

イメージ画像

モンベルおすすめの現地ガイド案内のもと、宮之浦岳から縄文杉を経て白谷雲水峡まで縦走を楽しむプランや、ツアー中に屋久島の名産品を使った魚介料理や郷土料理がいただける、屋久島の自然・歴史・食を堪能できるツアーを開催しています。
★世界遺産・屋久島トレッキングツアー 詳しくはこちら
M.O.C.(モンベル・アウトドア・チャレンジ)では、日本全国のアウトドアイベントが満載! 詳しくはこちら

モンベルストアで店内セミナー「屋久島の歩き方」を開催!

イメージ画像

モンベルストアスタッフが、屋久島に必要な装備とともに、おすすめのフィールドなどもご紹介します。そのほか、みなさまの疑問や心配にもお応えします。参加費は無料。ぜひお気軽にご参加ください!
店内セミナーの詳細はこちら

安心と一緒にでかけよう ~選べる2タイプの傷害保険~

イメージ画像

モンベルでは、みなさんに安心してアウトドアを楽しんでいただくために選べる2タイプの傷害保険をご用意しております。傷害総合保険は保険開始日の15日前から前日まで、国内旅行傷害保険は保険開始日の30日前から当日(ご出発前)までお申込みいただけます。(お支払いはクレジットカード<DC・VISA・MASTER・SAISON>のみとなります)。
モンベルクラブ会員の方は、各種モンベル商品(ベルカディア商品含む)購入時と同様に100円につき3ポイントのメンバーズポイントを付与します。

取扱代理店:株式会社ベルカディア
引受保険会社:AIG損害保険株式会社
保険のページはこちら

ご留意事項


●この「屋久島登山装備ガイド」で紹介している装備は、春から秋の山行を想定した一例です。積雪時は本格的な雪山用の装備が必要です。
●登山経験に不安のある方は、登山経験者に同行する、ガイドツアーを利用するなど、経験者と一緒に行動することをおすすめします。

一覧へ