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目的とレベルに応じた一足を【フットウェアの選び方】

2016/6/8

山歩きで最も重要な装備といえるフットウェア。目的とレベルに合わせて最適な一足を選びましょう。

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登山の基本は言うまでもなく歩くこと。山に入ってから下山するまで、すべての行程を自分の足で歩き通さなければなりません。万が一、足にトラブルが生じて歩けなくなると、深刻な事態につながる場合もあります。
そんな登山には欠かせないフットウェアを選ぶ前に知っておくことがあります。それは「靴の高さ・ソールの硬さ」と「素材と機能」。これらを知った上で自分が歩きたい・登りたい場所やレベルを想定すると、おのずとどんなフットウェアが適しているかわかってくるはずです。


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フットウェアにはさまざまな種類がありますが、大きく「アルパインブーツ」、「トレッキングブーツ」、「ウォーキング&ランニングシューズ」の3つのカテゴリーに分けることができます。この分類の基準となるのが、「靴の高さ」と「ソールの硬さ」です。

靴の高さ

足首までの高さがある「ハイカット」、くるぶし程度の高さの「ミドルカット」、スニーカーのような「ローカット」。高さの違いはサポート性・保温性・通気性を左右します。ただ高いサポート性をもつ靴が、必ずしも高性能というわけではありません。使用状況にあったサポート性を選ぶことが肝心です。

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ハイカットの特長


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「ハイカット」は、サポート性に優れ、重い荷物を背負うときや不安定な足場、傾斜のきつい下り道で真価を発揮します。
負荷が集中する足首をがっちり固定してしまうことで、足首への負荷を分散し、ダメージの蓄積や怪我のリスクを減らします。
ただし、足首の可動域は狭くなってっしまうため、細かなフットワークや素早く走る動作は苦手とします。

ミドルカットの特長


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「ミドルカット」は、「ハイカット」と「ローカット」の中間の特長を持つといえます。足首をサポートしつつ、ある程度歩きやすさも重視しているので、低山から比較的標高の高い山まで幅広く対応できます。
「ハイカット」ほど足首は固定されていないため、「ハイカット」特有の歩きにくさも少なく、まだ「ハイカット」に慣れない、はじめて登山靴を履くという人に相性が良いタイプです。

ローカットの特長


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自由に足首を動かすことができ、走ったり細かなフットワークができたりと軽快な行動に向いています。
一方で、傾斜のある道では負荷が足首に集中し、バランスを崩した際にはねんざなどのリスクが高くなり、下りでの疲労蓄積も増える傾向にあります。


ソールの硬さ

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ソールの「硬い」・「柔らかい」も、「靴の高さ」と同様、登る場所や用途によって向き不向きがあります。
ソールは、アウターソール・ミッドソール・シャンクプレートから構成されており、なかでもポリプロピレンなどの樹脂から作られるシャンクプレートは、ソール全体の剛性を決定づける重要な役割を果たしています。

硬いソールの特長


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硬いソールは、負荷を足裏全体に分散させることができます。たとえば、狭い岩角につま先で立ち込むとき、柔らかいソールではつま先だけで負荷を受け止めることは簡単ではありません。しかし、硬いソールなら負荷を足裏全体に逃がしてくれるので、容易に立ち込むことができます。
また、岩や根で足場が不安定な場合でも、足裏全体からまんべんなく力を込められるので、安定した歩行につながります。負荷も足裏全体に分散され、長時間行動時の疲労も溜まりにくいといえます。
ただし、緩やかな傾斜や平坦な道では、足先で「地面を蹴る」動作を苦手とするため、歩きにくく、走ったりすることは難しくなります。

柔らかいソールの特長


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柔らかいソールは、足先で「地面を蹴り出す」動作がしやすく、走ったり、細かいフットワークを行ったりするときにその性能が最大限発揮されます。
一般的に軽く作られており、短時間の素早い行動では、硬いソールに比べ疲れが出にくい傾向にあります。
ただし、地面の凹凸が激しいと地面からの突き上げによるダメージを受けやすく、重い荷物を背負っている時などは、屈曲性の良さゆえに狭い岩角に安定して立ち込むのに苦労します。


アクティビティ別ラインアップ

高所登山に使用するアルパインブーツから、ウォーキングに適したシューズまで、幅広くラインアップしています。

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フットウェアの一覧はこちら>>


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あらゆる状況における登山をより快適・安全に足元から守ってくれる登山靴は、素材と機能にこだわって進化してきました。

登山ならではのシチュエーションに対応するアッパー素材

フットウェアには大きく分けて革製と合成繊維を主体としたファブリック製との2種類があります。

革製


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強度・耐久性に優れます。密度が高く、分厚い素材構造により冷えにくい性質をもちますが、透湿性はファブリック製に劣り、重いことが難点といえます。手入れを怠らずに履き続ければ、足によくなじみ、抜群の履き心地を誇ります。

ファブリック製


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通気性に優れ、ゴアテックス®などの防水透湿性素材の機能を妨げにくく、靴内を快適な状態に維持することができます。軽くて扱いやすく、手入れも革製のフットウェアほど必要としません。ただし、外からのダメージを受けやすく、強度・耐久性では革製に劣ります。



靴の中を快適に保つ「防水透湿性機能」

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降雨や積雪などで足元のコンディションが刻一刻と変化する登山では、靴の内側を濡らし、冷やしてしまうことは避けなければなりません。濡れた足は不快であるばかりか、靴ズレを引き起こし、冬場は凍傷のリスクを高めます。
現在ほとんどの登山靴は、防水透湿性素材が採用され、このリスクを低減させています。
なかでもゴアテックス®は、高い防水性能と優れた透湿性能から、近年の登山靴には欠かせない素材となっています。

ゴアテックス®採用のフットウェア一覧はこちら>>


優れたグリップ力を発揮するソール「トレールグリッパー」

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モンベルが独自に配合した素材と泥はけがよいソールパターンにより、濡れた岩肌や木道でも驚異的なグリップ力を発揮。スリップによる転倒などのリスクを軽減するだけでなく、安定した蹴り出しができ、快適で安全な歩行を実現します。

粘着性


モンベル独自の配合で仕上げた特殊な合成ゴムに、わずかに粘着性を持たせています。この粘着性が歩行を妨げることなく、乾いた地面はもちろん、濡れた地面でも驚異的なグリップ力を発揮します。

ソールパターン


水を排出し、地面をつかむスリット(溝)を持つソールパターンを採用することで、濡れた地面でも抜群のグリップ力を発揮。靴の用途に合わせて、スリットの深さやパターンを使い分けています。


トレールグリッパーと一般的なソールの滑りにくさの比較


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全国のモンベルストアでそのグリップ力が体感できます。


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全国にあるモンベルストアのフットウェアコーナーでは、濡れた岩の上を再現した「グリップテスター」を用意。
フットウェア選びのとき、なかなか確かめにくいソールのグリップ力の違いですが、濡れた岩肌の状態を再現できる「グリップテスター」なら、湿潤状態のグリップ力の違いもしっかり確認することができます。モンベルストアで、トレールグリッパーの驚異的なグリップ力を体感してみてください。

さらに詳しいトレールグリッパーの情報はこちら>>


トレールグリッパー採用モデル




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積雪期の登山に対応する保温機能と硬いソール

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零度を下回る環境で雪を踏みわけすすむ積雪期の登山は、無雪期とはさまざまな条件が異なります。中でも飛躍的に高まる凍傷のリスクに対し、積雪期用に開発されたフットウェアは、外側から水の浸入を防ぐのはもちろんのこと、熱を外に逃がさず保温してくれる機能を備えています。
また、残雪期も含めた雪面は、足を乗せると沈む不安定な状態から、滑落の危険さえある凍結した状態まで、歩を進めるのも一筋縄ではいきません。不安定な足元に対応し、アイゼンの装着もできる硬くて曲がらないソールが積雪期用のフットウェアには求められます。

ゴアテックス®デュラサーモ


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冬期登山の厳しい低温環境で活動するためには、フットウェア自体に高い保温性能と、行動を妨げないスリムな構造が求められます。
この課題を高い次元で解決するのがゴアテックス®デュラサーモです。世界最高レベルの防水透湿性能をもつゴアテックス®と保温材を一体化させ、4層の生地をラストの形にぴったり沿った立体ブーティとして成型。メンブレンと中綿の間にすき間を作らないため、ごわつきが生じず、抜群のフィット感と安定した保温性を実現しています。

アイゼンに対応する硬いソール


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積雪期や残雪期の登山でアイゼン(クランポン)を装着するためには、硬いソールのフットウェアが必須です。ソールが柔らかいとアイゼンとフットウェアの間に隙間が生まれ、不用意にズレてしまったり、屈曲のために不自然な負荷がアイゼンにかかり破損してしまったりする恐れがあるためです。
また、フットウェアの形状によってアイゼンとの相性が異なります。相性が悪いと意図せずアイゼンの爪を引っかけたり、いざという時にズレて足元を不安定にしたりするなどの危険が伴います。購入前に必ずフィッティングをするようにしましょう。


ゴアテックス®デュラサーモ採用・アイゼン装着可能なモデル



アイゼン装着可能なモデル(保温材なし)



快適なフィット感を実現する機能

リールアジャストシステム


リールアジャストシステムは、少ない力でしっかりと締まり、足全体が優しく均等に包み込まれるような独特のフィット感を実現。簡単に着脱でき、歩行中に靴ひもがほどけるといった心配もありません。

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リール


リールの部をロックして回転させるとワイヤーレースがリールに巻かれ、フィット感を細かく調節できる画期的な機能を採用しています。

ワイヤーレース


超高強度のステンレスワイヤーを中心に、摩擦抵抗の低い特殊なナイロンポリマーでカバーした、高強度ながらもしなやかなワイヤーレースです。

エマージェンシーループ


万が一、ワイヤーが切れてしまった場合に、ひもを通すことで応急処置が行えるループを設けています。また、フィールドでの不意の故障にも対応できるように、リールアジャストシステムのメンテナンス用の説明書とドライバーが付いています。


リールアジャストシステム採用モデル




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イージーフィットシステム


イージーフィットシステムは、靴ひもを引くだけでフットウェアの下部から上部まで均等に締めることができる独自のシステムです。少ない力で効率よく締めることができ、高いホールド感が得られます。

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ハの字型ループ構造


2つのループがハの字型に開いており、靴紐との摩擦抵抗が少なくなるので、靴ひもを引く力が効率よく下部まで伝達されます。(特許取得済み)


フィッティングについて

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最適な一足に出会うために、正しいフィッティングを行いましょう。足のサイズや形状は、自分が思っていたものと違うこともしばしばあります。専門店のスタッフに相談し、計測してもらうことをおすすめします。
お店の品揃えによっては足に合う靴が見つからない時もあります。登山には欠かせない装備だからこそ、いくつかのお店を回って自分の足にしっくりくる一足を探すのもよいでしょう。

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モンベルは、「幅広甲高」と呼ばれる日本人の足型に合わせ、日本人向けのラスト(木型)を独自に開発しています。このラストをもとに、海外ブランドでは得られない高いフィット感が得られるのが、モンベルのフットウェアの特長です。

また、より幅広の足型や、逆に欧米系に近い細い足型をしている人も数多くいます。モンベルではそうした人にも快適に履いてもらえるフットウェアとして、「ワイドモデル」「ナローモデル」を展開するほか、高い完成度と履き心地の良さを誇るイタリアの老舗ブランドASOLO(アゾロ)のフットウェアも扱っています。


ワイド・ナローサイズ、ASOLO社のフットウェア




ASOLO(アゾロ)社のフットウェア一覧はこちら>>


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どんなに頑丈なつくりの登山靴でも、いずれは寿命がやってきます。靴の機能を最大限に発揮し、長く履き続けるにはメンテナンスが欠かせません。

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