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安全登山の基本 - 遭難しないためにできること -

2014/9/26

遭難事故の現実や、ヘルメットなど遭難時に命を守る装備を知って、安全に登山を楽しみましょう。

山登りを楽しむ人が増える一方で、増え続ける遭難事故。2013年には遭難件数、遭難者ともに過去最悪を更新するという事態になっています。その背景にあるのは、山岳会などに所属しない未組織登山者の増加。登山技術やマナーが不十分な登山者に対し、長野県山岳遭難防止対策協会は「山登り10訓」を発信しています。

長野県山岳遭難防止対策協会提供、島崎三歩の「山岳通信」はこちらから>>


遭難事故の現実

“登山ブーム”といわれて久しい昨今。かつての厳しい山登りのイメージは消え、「日帰りハイク」、「のんびり登山」など、誰もが気軽に楽しめるアクティビティとなりました。しかし、登山者の増加に比例する形で、遭難件数も近年増加の一途をたどっています。とくに、ここ3年間は遭難発生件数、遭難者数ともに過去最悪を更新し続け、2013年の遭難発生件数は300件、遭難者数は328人にのぼりました。

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資料提供:長野県警察
データは長野県内での遭難件数です


増加する「未組織登山者」


こうした近年の遭難事例の背景には、40歳以上の中高年登山者による事故(滑落、転倒、疲労、発病など)の増加も要因として考えられますが、最大の特徴としては、山岳会などに属さない「未組織登山者」の増加が大きく影響していると考えられます。

長野県のまとめによると、県内の遭難者に占める未組織登山者の割合は、1991年には54%ほどでしたが、2011年には82%まで増加。登山の技術、装備についての知識を十分に持たない、自己流の登山者が増加している事態が浮き彫りとなっています。長野県山岳遭難防止対策協会(遭対協※)会長である阿部守一・長野県知事は、「長野県の豊かな自然や日本アルプスなどを訪れていただくことは“山岳観光県”としてありがたいことではありますが、残念ながら、遭難者の中には、登る前から遭難していると思わざるを得ない方も多く見受けられます」と話しています。
長野県内の山域ごとに設置された13地区の山岳防止対策協会をはじめ、長野県、長野県教育委員会、長野件警察本部および関係山岳団体で構成されています。


島崎三歩の「山岳通信」(長野県山岳遭難防止対策協会提供)


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長野県の山岳地域で発生した最近の遭難事故のうち、代表的なケースについて長野県山岳遭難防止対策協会(遭対協)が、定期的に配信しています。イメージキャラクターとして、漫画『岳』の主人公・島崎三歩を起用し、安全登山を呼びかけています。
以下のリンクから、「山岳通信」のPDFファイルをご覧いただけます。

【最新号】 特別号(平成27年12月16日)>>

安全登山への基本装備

滑落・転落時に頭部を守る


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長野県警察山岳情報によると、夏山(7~8月)での遭難者の大半が滑落や転落により、頭部を負傷し重篤化するケースが多発しているとのこと。ヘルメットの着用が生死を分ける可能性があるため、長野県では登山者へのヘルメットの着用を推奨しています。

モンベルではこの活動の支援として、登山用ヘルメット200個を提供(2013年8月6日現在)。
ヘルメットは、2013年7月11日から、一部の山小屋などで有料レンタルを開始しています。ぜひご利用ください。

■レンタルヘルメットに関する問い合わせ
長野県 観光部 観光企画課 TEL:026-235-7250

※写真は槍ヶ岳山荘にある登山相談所。

頭部を守るための登山・クライミング用ヘルメット


低体温症への備え


低体温症とは、体温が下がってしまうことで身体にさまざまな支障をきたす症状です。夏場の登山でも雨風にさらされることにより体温が奪われ、低体温症になることがあります。唇が紫色になったり、身体が震えだしたりといった低体温症の初期症状が見られた場合は、身体を雨風から防ぎ、温めることが重要です。

また、低体温症を予防するためには:
(1)衣類のレイヤリングを行う…気温や運動量に合わせ、ウェアをこまめに着脱。体温コントロールを行い、極力「汗」をかかないように意識しましょう。
レイヤリングについてもっと知る>>
(2) エネルギーとなる食物をこまめに摂取する…体内から熱を生産するのが早い炭水化物や糖類などをこまめに摂取することが重要です。
(3)こまめに水分を補給する…寒いと水分を取らなくなることが多いが、食物を早く熱に変えるためには水分が必要です。
水分補給(ハイドレーション)についてもっと知る>> / ◎ ハイドレーション・アイテム一覧へ>>


身体を冷やさないための装備



「もしも」に備える装備


遭難時に自分の居場所を周囲に知らせるためのホイッスル、ビバーク時に強風や雨から身体を守るツェルト、簡易ハーネスをつくるためのスリングやカラビナなど、「もしも」に備える装備も用意しましょう。また、すべてのアイテムを事前にテストし、使用方法を確実にマスターしておくことも重要です。


「未組織登山者」に対する遭難防止活動

「未組織登山者」に対する遭難防止活動として、長野県遭難対策協議会では山岳救助をテーマとした漫画作品『岳』の主人公・島崎三歩を遭対協の「特別隊員」として起用し、安全登山の注意喚起を呼びかける活動を行っております。

また、その活動の一環として、遭難事例から学んだ「こうすれば遭難しなかったのに」という“教訓”を「岳の山登り10訓」として作成。「登りたい山より登れる山」、「体力・装備・知識の総合力で頂めざす」など、登山時に必要な準備、心構えを10項目としてわかりやすく標語で示し、全国に向けて発信しています。

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